手が震える病気『本態性振戦』の原因と顔や手の震えを改善する方法

こんにちは。アンチエイジング好きな若返り体操教室のインストラクター:羽田です。
アンチエイジングに効果のある体操は、歳をとるとなりやすい病気を予防・改善することもできます。
なので、「元気なうちから、健康と美容に良い体操をしましょ~!」と呼びかけています。
…が、実際には病気になって体が辛くなってから、「先生、この病気どうにかならないでしょうか?」と来ることが多いんですね。
元気なうちは、健康のありがたみが分からないので、しょうがない事なんですが…。予防できるチャンスがあったのに、もったいないですよね。
実際に、歳をとるとなりやすい病気の一つに、手が震える病気・顔が震える病気があります。
それが『本態性振戦(ほんたいせいしんせん)』と呼ばれる病気です。
この病気は、体が震える病気なので、命に関わる病気ではないのですが、とにかく精神的に辛い病気です。
手が震えるので、文字も震えて書けませんし、お客さんへお茶も出せません。震える姿を人に見られたくないので、外へ出るのも苦痛な方もいます。
仕事や生活に大きな支障をきたす辛い病気が『本態性振戦』です。
本態性振戦には、個人差があり、手が震えるだけではなく、顔や体のあちこちも震える方もいます。若いうちから病気になる人もいます。
この本態性振戦の原因はよく分からず、根本改善できる治療方法もないとされ、病院では薬で抑えるしかないのが現状とされています。
その薬も、体に合う合わないがあったり、副作用もあるので、正直、本態性振戦の病気になってしまった方は、治るのをあきらめているのが現状です。
でも、あきらめないでください!なぜならその病気の改善を、体操でできる可能性があるからです!
本態性振戦の原因がよく分からない、改善できる治療法がないというのは、西洋医学での話です。
東洋医学(中医学)では、原因が分かっています。原因が分かっていれば、改善方法もあるのです。
そこで今日は、手が震える病気『本態性振戦』の原因と、病気の改善方法を紹介していきます!
目次
手が震える病気について
手の震えは、『本態性振戦』以外にも様々な病気や、体の状態で起こります。
(※体が震えることを医療用語で『振戦(しんせん)』と呼びます。)
【手の震えが症状で現れるもの】
- 緊張やストレス
- 血糖値の低下
- アルコール依存症
- 多発性硬化症
- 脳梗塞などの脳の病気
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
- パーキンソン病
- 本態性振戦
手の震えが症状として現れる病気は、このようにいくつもあります。
手が震える病気の中でも、多いとされているのが『パーキンソン病』と『本態性振戦』です。
この2つの病気の区別の仕方があります。
パーキンソン病での手の震えは、じっとしているなどの安静時に起こります。
本態性振戦での手の震えは、その姿勢を保とうとしている姿勢時や、物を取ろうとるする動作時に起こります。
これが手が震える病気の中でも、多いとされている『パーキンソン病』と『本態性振戦』の違いです。
しかし、他にも様々な手が震える病気があるので、「なんか最近、手が震えるなぁ。おかしいぞ。」と感じたら、すぐに病院で検査を受けることをおすすめします。
今日の記事では、手が震える病気の中でも多い『本態性振戦』の原因や対策方法をみていきますね。
手が震える病気『本態性振戦』の原因
本態性振戦は、震えのみが症状として現れる病気です。震え以外の症状が現われないのが特徴です。
本態性振戦の病気によって震えるのは手だけではありません。個人差はありますが、手・腕・胴体・足・頭・首・舌・声帯など、震える症状は体の様々な部分に現れます。
本態性振戦の病気の原因は、西洋医学的にはハッキリとは分かっていないんです。
しかし、東洋医学(中医学)では、本態性振戦の病気の原因が分かっています。
本態性振戦の病気の原因は、『筋(きん/すじ)』への栄養不足です。
『筋』は、狭い意味では、腱や靭帯のことを指します。広い意味では、骨格関節以外の組織である、腱・靭帯・筋肉・静脈などのことを指します。
その『筋』は、血液によって潤わされ、栄養を得ています。そのようにして『筋』は柔軟性が保たれており、正常な動きができるのです。
もし、この『筋』に潤いがなく、栄養も不十分だと、筋肉のしびれや痙攣(けいれん)、痛み・震えを引き起こしやすくなります。本態性振戦の病気による手の震えや、頭の震えがまさにそれです。
大元の原因がようやく分かりましたね!
ではなぜ、『筋』に潤いがなく、栄養が不十分になってしまうのでしょうか?
その原因も明らかにすることが、病気改善のためには重要ですので、見ていきましょう!
『筋』が栄養不足の原因は?
先ほど、「筋は、血液によって潤わされ、栄養を得ている」とお伝えしました。
つまり、血液が上手く『筋』へ回っていかないと、筋が栄養不足となるのです。
では『筋』に血液の栄養が届かなかったり、栄養を失ってしまう原因は何なのでしょうか?
血液といえば、東洋医学(中医学)で関わりのある臓器は、肝(肝臓)です。
(※東洋医学でいう肝(かん)と、西洋医学でいう肝臓は、全く同じものを指しているわけではありませんが、この記事では分かりやすいように、だいたい同じ意味として扱わせていただきます。)
肝(肝臓)は、「血の貯蔵庫」と呼ばれ、血液の貯蔵と血流量の調節を行っています。その肝の働きによる血液循環によって、『筋』に栄養が送られるわけです。
つまり、肝(肝臓)の機能が低下していると、血液の循環にも問題が起こり、『筋』に栄養が行かず、手が震えるといった症状を引き起こしてしまうわけです。
では、肝(肝臓)の機能が低下してしまう原因は何でしょうか?
肝(肝臓)の機能が低下してしまう原因とは?
肝(肝臓)の機能が低下してしまう原因は、いくつもありますので、ここでは主なものを挙げます。
【肝(肝臓)の機能が低下してしまう原因】
- ストレス
肝はストレスの影響を受けやすい部分です。ストレスによって肝の働きが低下し、血液などの循環が滞り、体に不調をきたします。 - 睡眠不足
眠っている時間は、内臓を休めている時間です。睡眠不足では内臓が休まらず、肝の機能が低下します。 - 内臓の老化
歳をとると内臓も老化します。肝も老化により、血液の貯蔵と血流量の調節が不十分になります。高齢者に多く見れらる本態性振戦での手の震えや頭の揺れは、この肝の老化が原因である場合が多いです。
本態性振戦の病気の原因、手が震える原因、顔が震える原因の大元が、肝(肝臓)の機能の低下であることが分かりました。
手が震える病気『本態性振戦』の原因と改善方法
つまり、どうして手の震えや顔の震えが起きてしまうのかというと、
「肝(肝臓)の機能が低下したことにより、血液が十分に『筋』へ行かず、『筋』が栄養不足となり、手の震えや顔の震えが起こる」
ということになります。
…ということは、手が震える病気である本態性振戦を改善する方法は、『肝(肝臓)の機能をアップさせる』ことになります!
それには、肝(肝臓)の機能が低下している原因を解決すれば良いのです。
【ストレスが原因の方】
肝臓は「怒りの臓器」とも呼ばれています。イライラしたり怒りっぽい人は、肝臓にダメージを与えてしまっています。ストレスが原因の方は、ストレス解消したり、ストレスを溜めないように心掛けてください。
ストレス解消やストレスを味方につける方法は、以前にいくつも記事を書いていますので、そちらを参考にしてください。⇒『ストレス解消法・ストレス活用法』
【睡眠不足が原因の方】
睡眠不足が体に悪いのは言うまでもありません。睡眠は、内臓を休める時間です。食べた物が消化されずに残っていても、内臓も休まりませんし、睡眠の質も悪くなります。
夕食はあまり多く食べず、消化に良いものを食べ、早めの就寝を心掛けましょう。
【肝の老化が原因の方】
歳をとってから手が震える病気である本態性振戦になってしまったという方は、肝の老化が原因である場合が多いです。
老化だからといって、あきらめてはいけません!この肝(肝臓)の老化による機能低下は、簡単な体操で改善させることができます!
では次に、その体操のやり方をご紹介しますね!
肝臓の機能を高め、手の震えを改善させる体操
この体操は、内臓の機能を高める体操として、過去にも様々な記事で紹介してきました。『お腹回し体操』という簡単な体操です。
その肝臓の機能を高め、手の震えを改善させる『お腹回し体操』の方法は、次の通りです。
【肝臓の機能を高め、手の震えを改善させる体操『お腹回し体操』のやり方】
※以前はお腹回し体操の方法を掲載していたのですが、文章でお伝えすると間違ったやり方で行う方が多く、効果が出ないものになってしまうため、現在は掲載を控えています。
(現在は、レッスンで直接お伝えし、効果が出るように正しいやり方をお伝えしております。)
この体操は、肝臓だけでなく、様々な内臓の調子も良くしてくれるので、と~~~~ってもおすすめです!
ただ、この体操で注意していただきたいのは、フラダンスやフラフープをする時のような腰を回転させる動きとは違うという点です。
まとめ:手の震えや顔の震えの改善に向けて
今日のこの『本態性振戦』の記事を読んで、「手の震えや顔の震えが改善できるなんて、思ってもいなかった!」という方も多くいらっしゃると思います。
そのような方たちにお伝えしたいのは、「あきらめないでください!」ということです。
今日お伝えした、手の震えや顔の震えが起こる病気『本態性振戦』についての要点をまとめると、このようになります。
【本態性振戦について3つの要点】
- 手の震えや顔の震えが起こる病気『本態性振戦』は、改善できない病気ではない!
- 手の震えや顔の震えが起こる原因は、『筋』への栄養不足である。
- 『お腹回し体操』によって、筋へ栄養が行き渡り、手の震えや顔の震えが改善できる!
ただどんな病気も、個人差があり改善度合も違います。正直、体操も実際にやってみなければ、どのくらい手の震えや顔の震えが改善されるか分かりません。劇的に改善する方もいれば、少しだけという方もいます。
長年、手の震えや顔の震えで苦しんでいた方が、ひとりでも多く改善されることを願っています。
◆若返り体操(アンチエイジング エクササイズ)│体操ドクター:羽田知史