疲れやすい原因となる病気とは?疲労から病気が発覚し命が助かった話
こんにちは。10年以上続く体の悩み【病気・体調不良・美容】の改善を専門に行っている、『体操ドクター』 の羽田です。
歳をとって、だんだん体が疲れやすいと感じるようになった人も多いと思います。
「寝ているのに、疲れが取れない。」
「夜、家に帰ると疲れて何もしたくない。」
体が疲れていると、心まで暗い気持ちになりますよね。
今日はその『疲れやすい体』がテーマになります。
子どもの頃から疲れやすい人もいますし、歳をとってから疲れやすいと感じるようになった人もいます。
でも今日、テーマとして取り上げたいのは、「なんだか最近、とても疲れやすいと感じるようになった」という方へ向けての話です。
「何ヶ月前と比べると、最近、すごく疲れやすいなぁ。」という方は、もしかすると、病気の可能性があるかもしれません。
病気が原因で疲れやすい体になっていることは、実際にあるのです。
今日は、『疲れやすい原因となる病気とは何か?』をお伝えしていきます。
実際に、疲れやすいと感じていた方が病気だったという実話も紹介するので、「病気になると、こんな風に疲れやすい体の状態になるんだ~。」と理解できるでしょう。
その理解によって、疲れやすいというサインに早めに気付くことができ、病気の早期発見に繋がり、命が助かることもあります。
『疲れやすい』を軽く見ないようにしてくださいね!
ではまず、“最近とても疲れやすいと感じていた方が実は病気だった”という実話から紹介していきます。
疲れやすい体だったのは、ある病気が原因だった!
60代前半の男性Aさんは、早期退職をして、家でノンビリ暮らす生活を送っていました。
今まで大きな病気はしてこなかったAさん。
「なんだか最近、すごく疲れやすいんだよな~。」と、たびたび家族に言っていました。
すごく疲れやすいと感じるようになってから、数週間が経った頃・・・
あまりの体のだるさ疲労感から、全く体力も気力もなくなり、「これは何かおかしい・・・。」ということで病院で検査をしました。
すると、疲れやすい原因となっていた病気が判明したのです。
なんと、胃がんでした!それも、ステージ4の末期の胃がんです。
どうして胃がんで、疲れる・だるいといった症状が出たのでしょうか?
その理由は、食べ物が通過する時などの刺激で、胃にできた腫瘍部分から大量に出血をしていたため、貧血の状態になっていたからです。
がん細胞は、血管を多く作りだしますが、その血管がもろいため、少しの刺激で出血してしまいます。
疲れやすいというのは、貧血で起きた症状でした。
症状が進行したガンは出血が続くため、疲れやすい以外にも動悸やめまいなど、貧血の症状がでることもあります。
『疲れやすい』を決して甘くみてはいけないんですね。
Aさんの病気のその後は・・・
その後、Aさんはどうなったかというと、手術と懸命な家族の看病のお陰で、ステージ4の末期の胃がんにも関わらず、ガンを克服しました。
病気から10年以上経った今、Aさんは病気をする前と同じか、それ以上に元気になりました。
実は、このAさんというのは、私の父です。
父がガンになったと分かった時は、それはそれは驚きました。
それと同時に、「どうにかして治すことはできないだろうか?」と、必死に看病に取り組みました。本当に必死でした。
そして父には、当時の私が出来うる限りの、ありとあらゆる健康法を試したのです。
その結果、手術の成功と病後の順調な回復によって、ガンを克服し元気になることができ、心の底から安堵しました。
『疲れやすい』というサインを見逃さないこと
もし、父が『疲れやすい』という症状をそのまま見過ごしてしまっていたら、更に深刻な事態になっていたのは明らかです。
人にもよりますが、『疲れやすい』というのは、「気持ちが緩んでいるからだ。」と思ってしまう部分があるかもしれません。
特に体育会系の人や努力家タイプの人はそのような傾向が強いでしょう。
家族や周りの人に「疲れやすい」と伝えても、深刻に捉えてくれないことがほとんどだと思います。
実際に、我が家でも父が「疲れやすい」と言っていたにも関わらず、「寝不足とか、運動不足とかじゃないの?」と軽く考えていましたから・・・。
なので、「なんだか最近、とても疲れやすいなぁ。」と体の異変に気が付いたら、病院で検査することをおすすめします。
疲れやすい原因は何かを突き止めることが大切です。
疲れやすい症状が出る病気というのは、ガンのような重病から、軽度の病気まで沢山あります。
どのような病気が原因で疲れやすい症状が現れるのか、まとめましたのでご覧ください。
疲れやすい症状が現れる病気
疲れやすい原因となる病気には、大きく分けて2つあります。
身体的な原因による病気と、精神的な原因による病気です。
疲れやすいと感じる『身体的な原因による病気』
- 肝機能の低下/肝臓の病気(脂肪肝、肝炎、肝硬変など)
- 糖尿病
- 慢性疲労症候群
- 貧血
- がん
- 膠原病(こうげんびょう)
- 内分泌(ホルモン)の異常 ⇒【病気の例】甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、クッシング症候群尿崩症など
疲れやすいと感じる『ストレスなど精神的な原因による病気』
- うつ病
- 自律神経失調症
- 統合失調症
- パニック障害、不安障害
- 適応障害
など
ざっと例を挙げただけでも、疲れやすい症状が現れる病気は沢山あります。
なので、あなたの疲れやすい体の状態が、病気が原因なのか、単なる疲労なのか、自己判断するのは難しいかもしれません。
もし、「最近なんだかすごく疲れやすい」と感じるようなら、早めに病院で診察を受けることをおすすめします。
私の父の経験から、病気の早期発見・早期治療が何よりも大切だと本当に実感しました。
まとめ:疲れやすいを甘く見ない!
『疲れやすい』という裏には、実は大きな病気が隠れているかもしれないという話をしました。
『疲れやすい』を決して軽く見てはいけないんですね。
もし、家族や周りの人が「最近なんだかすごく疲れやすいんだよな~。」と言っていたら、思いやりのある声を掛けてあげてください。
また、特に『最近急に疲れやすい』と感じる場合は要注意です!
その場合は、「昔から疲れやすい体質だから」というよりも、病気など他の原因で疲れやすい状態になっている可能性があるからです。
私は父が病気になった時に、「どうして傍に居たのに、深刻な病気になる前に気付けなかったんだろう。」と心の底から悔みました。
「どうしたら病気を予防できるのか?」
「どうしたら病気を改善できるのか?」
「なんとかして救いたい!」
病気の予防や改善に対する強い想いが、今の私の活動の原動力となっています。
普段から、健康に気を配り、病気にならない生活をすることは本当に大切です。
失ってから気付く大切なものの一つに『健康』があると思います。
失う前に大切だと気付き、日頃から自分の心と体に思いやりを持つことが重要です。
それによって、『疲れやすい』といった、いつもとは違う体の異変にもすぐに気付くことができ、対処することができるでしょう。
あなたがいつまでも健康であり続けることを心から願っています。